お風呂の床や壁の隅、シャンプーボトルの底に現れるピンク色のヌルヌル汚れ。「カビかも?」と思いがちですが、実は ロドトルラ(赤色酵母) という菌で、カビとは別物です。落とし方も予防策もカビとは違うので、まず正体を知ることから始めましょう。
目次
ピンク汚れの正体
| 項目 | ピンク汚れ(ロドトルラ) | 黒カビ |
|---|---|---|
| 色 | ピンク〜赤 | 黒〜茶 |
| 性質 | 酵母(イースト菌の仲間) | 真菌(カビ) |
| 発生スピード | 数日で繁殖 | 1-2週間 |
| 落としやすさ | 軽くこすれば落ちる | 漂白剤が必要 |
ロドトルラは 空気中・水道水にも普通にいる常在菌。完全には除去できないが、こまめに洗い流せば繁殖前にリセットできる。
落とし方:軽度ならお風呂用洗剤で十分
方法 1: 中性のお風呂用洗剤+スポンジ
繁殖初期のピンク汚れなら、これで 9 割は落ちる。
手順: 1. お風呂用洗剤をスプレー 2. 数分放置(こびり付きを浮かせる) 3. やわらかいスポンジで軽く擦る 4. シャワーで十分に流す
方法 2: 重曹ペーストで物理的に落とす
スポンジで届かないコーキング部分や、頑固に残るピンクには重曹ペースト。
手順: 1. 重曹 + 水 を 3:1 で練る 2. ピンク汚れの上に塗布 3. 5-10 分放置 4. 古歯ブラシで擦って洗い流す
方法 3: 塩素系漂白剤(強力だが頻用しない)
何度落としても短期間で再発する/コーキングに着色してしまった、というケースは塩素系を使う。
注意: – ゴム手袋・換気必須 – 酸性洗剤と絶対に混ぜない(塩素ガス発生) – パッキンの劣化を早めるので頻繁には使わない
再発させない 4 つの予防策
ロドトルラは「水分・温度・有機物(皮脂、石鹸カス)」の 3 つが揃うと爆発的に増える。1 つでも断てば繁殖速度は激減する。
| 対策 | 期待効果 |
|---|---|
| 入浴後にシャワーで床・壁を流す(特に冷水仕上げ) | 温度を下げて繁殖を抑制 |
| シャンプーボトルの底を週 1 で拭く | 一番の温床を断つ |
| 換気扇を入浴後 1-2 時間回す | 湿度を下げる |
| 月 1 で塩素系漂白剤による全体掃除 | 残存菌のリセット |
やってはいけないこと
- メラミンスポンジでゴシゴシ擦る(FRP 浴槽の表面に細かい傷がつき、そこに菌が入って逆効果)
- 塩素系と酸性(クエン酸など)を併用(有毒ガス)
- 熱湯をかける(即効性はあるが、シリコンコーキングが劣化)
まとめ
ピンク汚れはカビではなく酵母なので、軽度ならお風呂用洗剤で十分落ちる。問題は再発の早さで、「水分を残さない・温度を下げる・温床を作らない」の 3 点を習慣化するのが最善策。週 1 のリセット掃除と日々のシャワー流しでほぼ抑え込めます。


