トイレの床に水溜まり、タンク内の水が止まらない、便器との接続部から水滴が落ちる。トイレの水漏れは家庭で最も発生しやすい配管トラブルの一つで、放置すると 階下漏水・床材の腐食・カビ繁殖 に直結します。
ただし水漏れの7割はタンク内の ボールタップ・フロートバルブ・パッキン の劣化が原因で、部品代1,000〜3,000円・所要時間30分〜1時間でDIY修理が可能。この記事では、漏れの場所別にDIY手順と業者を呼ぶ判断基準を解説します。
目次
まず止水栓を閉める
作業前に必ずトイレ横の 止水栓 をマイナスドライバーで時計回りに閉める。閉めずに作業を始めると、タンク内の水で床が水浸しになります。
止水栓が固着して回らない場合は 家全体の元栓 を閉める(屋外メーターボックス内)。
漏れの場所と原因の早見表
| 漏れる場所 | 主な原因 | 必要な部品 | DIY難易度 |
|---|---|---|---|
| タンク内で水が止まらない | ボールタップ/フロート劣化 | ボールタップ1,500〜3,000円 | 易 |
| 便器に水がチョロチョロ流れ続ける | フロートバルブ(ゴムフロート)劣化 | フロートバルブ500〜1,500円 | 易 |
| タンクと便器の接続部から漏れる | 密結パッキン劣化 | 密結パッキン500〜1,000円 | 中 |
| 便器と床の接続部から漏れる | 排水パッキン劣化/設置ズレ | 排水パッキン1,500〜3,000円 | 難 |
| 給水管の接続部から滲む | パッキン劣化/ナット緩み | 給水パッキン200〜500円 | 易 |
| ウォシュレットから漏れる | ノズル詰まり/本体故障 | 部品交換or本体 | 業者推奨 |
原因別の修理手順
タンク内で水が止まらない(ボールタップ/フロート交換)
最も多いパターン。タンクのフタを開けて構造を確認する。
ボールタップ(給水を制御する浮き玉)が劣化すると、水位が上がっても給水が止まらず、オーバーフロー管から便器へ流れ続ける。
手順: – 止水栓を閉める – タンクのフタを外す(陶器なので注意して持ち上げる) – 内部の水を抜く(レバーで流す) – ボールタップ本体を上から押さえながらナットを緩める – 古いボールタップを引き抜き、新品を逆順に取り付ける – 止水栓を開け、水位が満水ラインで止まるか確認
部品はホームセンターで「ボールタップ」を購入。TOTO・LIXIL・パナソニックなどメーカーごとに型番が違う ので、タンクの内側に貼られた品番シールを確認してから買う。
便器に水がチョロチョロ流れ続ける(フロートバルブ交換)
ゴム製のフロートバルブが劣化して、タンク底の弁が完全に閉じない状態。便器側に水がジワジワ流れ続け、水道代が月1,000〜2,000円増える。
手順: – 止水栓を閉めてタンク内を空にする – タンク底のチェーンを外す(フロートバルブ上部に繋がる) – ゴム製のフロートバルブを排水口から引き上げる – 新品のフロートバルブを差し込む – チェーンの長さを調整(長すぎるとレバーが戻らない、短すぎるとバルブが開かない)
タンクと便器の接続部から漏れる(密結パッキン交換)
タンク下部から便器の上面にかけて水滴が垂れる場合。
手順: – 止水栓を閉めてタンク内を完全に空にする – 給水管をタンクから外す – タンクと便器を固定するボルト2本をスパナで緩める – タンクを真上に持ち上げる(重いので2人推奨) – タンク底の密結パッキン(ドーナツ状のゴム)を新品に交換 – 逆順に取り付け
給水管接続部の滲み(パッキン交換)
給水管の継手から水が滲む場合。
手順: – 止水栓を閉める – 給水管を外し、内部のパッキンを新品に交換 – シールテープを 時計回りに5〜7回 巻き直す – 締め直して通水確認
業者を呼ぶ判断基準
以下に該当したらDIYせず業者依頼:
- 便器と床の接続部から漏れている(排水管・排水ソケットの問題)
- タンクや便器に ヒビ が入っている
- ウォシュレットの漏電・水漏れ(電気系統と複合)
- 床下まで水が浸透している(マンション階下波及リスク)
- メーカー不明・古すぎて交換部品が手に入らない
業者費用の目安:
| 作業 | 費用相場 |
|---|---|
| タンク内部品交換 | 8,000〜15,000円 |
| 密結パッキン交換 | 12,000〜20,000円 |
| 便器脱着・排水パッキン交換 | 20,000〜35,000円 |
| ウォシュレット故障対応 | 15,000〜30,000円 |
| 便器本体交換 | 50,000〜150,000円 |
深夜・休日料金は1.5〜2倍 になるので、緊急でなければ平日昼間に依頼。
やってはいけないこと
- 止水栓を閉めずに作業する(タンクの水が床にあふれる)
- タンクのフタを乱暴に扱う(陶器なので落とすと割れる)
- 水道代節約のためペットボトルをタンクに入れる(ボールタップ・フロートが破損するリスク、メーカーも非推奨)
- 便器内に流せないゴミを流して詰まらせる(漏れと混同しがちなトラブル)
まとめ
トイレの水漏れの大半は タンク内部品(ボールタップ・フロートバルブ)の交換 で解決します。部品代1,000〜3,000円・30分〜1時間で、業者の5分の1のコストで修理可能。便器と床の接続部・ヒビ・ウォシュレット故障 のみ業者を呼ぶのが賢い判断です。タンクから水音が止まらない状態を放置すると、地味に水道代が月1,000〜2,000円増えるので、早めの対処が結局お得です。


